歴史を変えた一本

画質４点、
音質4.5点

画質は、
部分的に解像度が低い場面がないわけでもないが、

風景の見通しがよく、
グレインも目立たず、
作品が作られたのが４０年近く前だということを感じさせない良好な映像である。

ただ、
暗い部分がやや沈みがちになるので、
視聴するに当たり、
モニターの画質ををやや明るめに設定するとよいと思う。


音楽はこの映画の最大の見せ場だと思うが、
音質はよく、
ピアノの音は曇りなく響く。


本作は、
小泉純一郎元首相の好きな作品で、
この作品に感動していた首相は、

ハンセン氏病予防法による強制隔離に対して患者らが国家賠償を求めた訴訟で国の敗訴後、

控訴せずを決断したという。

その意味で、
歴史を変えた一本の映画といえると思う。


シナリオは「七人の侍」、
「羅生門」、
「切腹」等の作品で有名な伝説の脚本家、
橋本忍が中心となって執筆しているが、

執筆後、
撮影にお金がかかりすぎるという理由で１０年近く、
お蔵入りになっていたが、
橋本が独立プロを設立して製作に立ち上がったことで初めて日の目を見た。


橋本忍は原作ものの脚本の執筆にあたり、