幻想から覚めて我に返ることができたら…

　生きているうちに、
もし、
幻想から覚めて我に返ることができたら…それ以上にラッキーなことはないと思いますが、

このDVDは、
新しい知識を増し加える役には立ちませんが、
既にお持ちの（そのような）情報を体験するためには一番のお勧めです。


　特筆すべきことは、
エックハルト・トールは、
今日から使える自分への問いかけ
（マントラ、
短い言葉、
禅問答のようなもの）を試すようにと、
さりげなく紹介しています。

　それは、
"Can I be the Space for this?"です。
怒りや喪失の失望、
動揺を感じたときなどに、

あるいは、
自己宣言、
アファメーションのように折に触れて使うとその効果に驚かれるかもしれません。

　「Space」とは、
静けさ、
いのち、
ビーイング、
魂…神の国、
空、
涅槃…という感じですが、

それをどう呼ぶか（名付けるか）は各々の馴染んでいる文化や好みによりますが、
言葉の選択よりも実体が大切
なことは言うまでもありません。

　
　以前の青いパッケージの「イリュージョン　幻想としての時間」と比べると、

こちらのほうがわかりやすく、
日常使いやすい（試しやすい）ので買って良かったという印象です。

　少しだけ内容を紹介させていただきます。


　映画「ナンバー23」（最初、
私は「24-TWENTY FOUR -」かと思った）や「ビューティフル・マインド」を紹介しながら、

「思考（概念、
マインド、
エゴによる雑音）」に「空間（スペース）」が食い尽くされている様子を説明します。

　言い換えると、
私たちのエゴは「今、
ここ」に（あるものに）満足せず（あるいは、
敵対して）、
いつも、

「今、
ここ」から抜け出してより良い（今とは違った）未来（幻想）を探そうとする、

より良い条件、
状態、
あるいは新しいモノ、
知識、
好ましい出来事、
理想的な人（恋人、
伴侶）などを追い求める…と説明します。

　もちろん、
獲得後にすぐに飽きてしまって（残念ながら幻想は長くは続かない）、
あるいは手にいれた瞬間に失望したり嫌になってしまったりして、