アメリカが眩しく見える
 湾岸戦争のもう一人の英雄,シュワルツコフ将軍の自伝を先に読んでいたため,非常に興味深く読み終えた。


 シュワルツコフは父親が軍人であり,典型的な WASP の課程に育ち,父の仕事の都合で外国生活が長かった事から,ドイツ語,フランス語,ペルシャ語を,話す。
ウェストポイントへ進学,以後,軍人としての出世街道を進んでいる。

 一方,コウリンパウエルは貧しいジャマイカ移民の子どもで,マイノリティー,ニューヨークのサウスブロンクスに育ち,小学校から大学までニューヨークから出る事もなく育っている。
軍に入隊したのは予備役将校訓練課程を終えてニューヨーク市立大学を卒業してからであり,シュワルツコフとは出自も育った環境もまるで異なるが,入隊してからの彼もまた,出世街道を突き進んでいる。


 出世街道を歩んだ二人であったが,様々な意味で,対照的であった。
最後まで軍人であったシュワルツコフと,本人が望むと望まざるとにもかかわらず,政治との繋がりを深めたパウエル。
シュワルツコフの自伝に,こんなくだりがあった。

 統合参謀本部議長の候補者の一人であったシュワルツコフは,知人から「統合参謀本部議長はパウエルに決まるだろう。
彼はホワイトハウスとの繋がりが深いし,軍人と言うより政治家だ」と聞かされている。
それに対し,シュワルツコフは「パウエルは根っからの軍人だ。
ベトナム戦争で前線で戦ったんだ」と,パウエルを擁護して書いている。


 この一文に,シュワルツコフとパウエルの違いが見て取れるのではないだろうか。
何よりも,生粋の軍人である事を誇りとしたシュワルツコフ。
彼は確かに頭脳明晰だろうが,文章の端々に激しい性格を感じさせ,その上エリート臭が嫌みに鼻につく。
一方,マイノリティー出身のパウエルは,周囲の人間を良く監察し,いい意味で敵を作らない。
こうした彼の温厚な性格ゆえに,上からも下からも信頼されて活躍の場を広げ,最終的に,彼の才能は軍人の枠を超えている。


 こうした対照的な二人に共通していたのは,圧倒的な愛国心と,国を守るのは自分だ,という,強い自負心である。
日本では「愛国心」はなにやらタブーめいているが,何のてらいもなくそれを口にできるアメリカ人が,素直に羨ましく眩しく見える。
My American Journey: An Autobiography (Random House Large Print)

その他の感想

覇王龍ズァーク、灰流うらら、デュエリスト・アドベントをGET!
反省しました
台所とかには「熱感知式」がオススメです!
使い物にならない!!
カッコ悪さも魅力のうち?
滅茶苦茶明るいです
エクスペリアAXにて使用
よき
良い製品とおもいます
付録 無言についてが深い
わかりやすい解説と独自の理論
使い勝手が様々!
挿絵が全部カット?されています
あまり特徴ない
 吟遊詩人の硬質なエッセイ
魅力的なアルバムです!
歯周病がよくなった
辞書がわりにも?
サイズ感◯
外壁側のφが規格外になります。
スローリーディング
もう少し期待していた
明治維新前後から日露戦争までを詳しく解説
安心のNGK
日本版ジュラシックパーク?
思っていた以上に美味しかったです☆彡
今こそ読まれるべき名著
内容が乏しいような気がする。
実用的?しかしイラストが可愛い!結構笑える語学の書。
ラフォンテーンに捧ぐ!
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