一読、ただ呆然…驚異的な達成
 橋本治『双調平家物語』本編は、
購入しているが実は読んでいなかった。
読んでないながらも少しは覗いていて、
何かヘンだ、
何で大化の改新なんか出てくるんだ、
と疑問には思っていた。


 で、
本書は『双調…』の創作ノートと銘打たれている。
一読、
呆然。
巻擱ク能ハズ。
いや、
細かい文字がビッシリ詰まっているので、
休み休み読みましたけど…

 平家物語において平清盛はなぜ悪人なのかという疑問に発して、
院政の謎に突き当たり、
さらにその起源を探るために摂関時代から平城・嵯峨朝、
さらにさらに持統に遡って奈良朝の権力闘争を論じる。
続刊として予告されている『院政の日本人』では大化の改新を扱うそうだから、
橋本版平家物語って一体ナニモノ? っていう感じ。


 本当なら『双調…』本編を読んで感動しているべきだったのだろう。
しかし本書は「ノート」と銘打たれながらも決して本編に従属するものではない(と思う)。
正直に言わせてもらえば末尾近く、
聖武から孝謙への流れの説明にやや見通しの悪さも感じたが、
王朝貴族社会についての該博な知識を背景に、
徹底的に理詰めで心理の謎を解き明かすことによって浮かび上がる滔滔とした歴史の流れ、
そして日本的権力の分析は、
まさに小説的想像力の力を見せつけて圧巻。
史論の歴史的傑作と読んでおそらく誤りではない。
特に、
天皇制問題に関心のある向きは必読。
もちろん、
それ以外の人も必読だが…

 国文学者や歴史研究者は、
素直にコウベを垂れるべき。
続刊が待ち遠しい。
権力の日本人 双調平家物語 I (双調平家物語ノート (1))

その他の感想

お別れのシーズンに向けて
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値段は高いですが、内容がもりだくさんなので、買った価値がありました
安かろう悪かろう…
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大まかな知りたい情報はとりあえず記載されてます
Orangestarさん!
内容◎ 読みやすさ△
プチ圧力鍋として
つかいやすいです
ダイジなことだけを濃縮して
クランプ部が機能せず
外れを引いてしまいました。
表紙詐欺
商品説明が分かりやすい
口絵の写真を見ながら、我慢して読むこと
前モデルから変わった点
ReadyBoostで利用
やり込み豊富。
意識的にブラックを目差す経営者には読んで欲しくないですね
ルックス、機能はよかったのですが…
見やすさと情報量のバランスが非常に良い
例によって、下川節。
値段相応よりちょこっと良い
話も絵も手抜き過ぎ
まだあまり使っていません
廉価にしては、何とか使えそう、読めそうです。
すごく洗練されている!
三国志前半のクライマックス!董卓と呂布!!
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