超ゴキゲンなエレポップ作！なのではありますが・・・？

スウェーデン出身、
女子テクノユニットの2作目。
2013年作。
M1が全世界で大ヒットしました。

その大ヒット曲、
「I LOVE IT」が全てを象徴するかのような、
実に明快で分かりやすいポップ作となっています。


今、
最も熱いEDMサウンドの発信スポットになっていると言っても過言ではないスウェーデン。

彼女たちの生み出す作品についても、
そういった括りの中で云々されることに、
もちろん異論はないのですが、
個人的にはよりオーソドックスなポップスに寄せたアプローチが取られているように感じさせられました。

特にアルバム後半では、
例えばバナナラマなんかに代表されるような80‘Sポップスを想起させる展開を見せていて、
彼女たちが決してEDM一辺倒の人たちではないんだという側面をアピールしています。


とにかく、
ポップ＆キャッチーなのが本作の特質。

アルバム全体としての収録時間も短く（約33分）、
全11曲、
あっという間に聴き通せてしまいます。

ひょっとするとこれは、
今様ポップスの王道と言ってもよい音楽なのかもしれません。
本当に、
誰もが楽しめるポップ作です。


・・・ただ、
個人的には若干物足りなさを感じさせられたというのは、
正直なところ。

全体的に、
軽薄で陳腐な刹那感が漂っているように感じられるんですよね・・・。

これは思うに、
曲作りの面で今一歩突き抜けた部分が無いからなんじゃないかな、
と。
・・・あとひとヒネリ欲しいんですよね、
全体的に。

その辺りをブレイクスルーしていくことが、
今後の彼女たちにとっての課題となっていくんじゃないでしょうか？