絵主体なのになぜかイメージしづらい

始めからまったく知らないことを大量にインプットするのは難しい。

しかし、
おおざっぱなイメージを先につくり、
それから情報量を徐々に増やしていくと、
イメージが大きく、
細かくなっていく感じで覚えやすい。


本書は、
そもそもどの病気を覚えておいたらいいのかわかんないといったレベルの初心者向け。


コンセプト自体はよい。

しかし疾病の、
症状の絵としてのイメージがそれほど変わらないものが並んでいるときもあり、
そうするとアドバンテージがあんまりなく、
イメージとして差が頭に残らず、
コンセプトを達成していない。

症状が似た疾病の場合は、
鑑別ポイントがもっと欲しかった（多少、
あるが）。

また、
治療方法も、
もうちょっと欲しかった。


ようするに、
覚えやすいようにと思って情報を削っていったら、
削りすぎてイメージに役立つ部分も削ってしまったのである。

情報の取捨選択が、
「初心者向け」にあんまりうまくいっていない。

「思い出す」目的にはいいかもしれない。

あるいは自分で書き込むとかね。


結局、
もう少し工夫が欲しかったなぁ、
というのが感想。