ここから、アレンジするレシピ。

ベーグル、
クッキー、
タルトといった焼き菓子が幅広く収められています。

甘さはかなり控えめで、
油分も少ないのでしっとりさも少ないです。

買う前にそれはチェックしておいたほうがいいと思います。

手持ちの「いわゆる甘さ控えめレシピ」と比較してみても、
糖分・油分がそれぞれ大匙１杯分くらい少ない配合になっています。

そのため、
時間が経つと固くなったりして食感的に微妙なものもチラホラ。

「料理本を買うのはお店に匹敵する味を再現するため」と思っている方にはおすすめしません。

本の中には「高級感」とか「リッチな味わい」というフレーズが散見されますが、
ちょっと言いすぎですね（笑）
家族に食べさせましたが、
生クリームや蜂蜜で甘みを添加しないと「パンみたい」とか
「甘くない」と言われてしまいました。

だから、
菓子パン、
くらいのラフさで考えるといいでしょう。
プレゼントするなら「おやつ」として。

作るハードルも低いので、
食べるハードルも低くして。
間違っても「ケーキ焼いたよ♪」などと言ってお友達の期待を高めすぎないようにすればいいと思います。


…と、
下げておいてなんですが、
この本はいい本だと思います。

甘さ控えめなので、
後を引きませんし、
配合が簡単なのでアレンジしやすいからです。

甘みが足りない場合は、
水分を甘みのあるものに。
（果実酒、
ジュースなど）
しっとり・さっくり感が足りない場合は、
粉の１／３くらいをアーモンドプードルに。

これで大分変わります。


そして、
初心者にもオススメできます。
　焼き菓子＝（粉＋糖分＋油分＋水分）×焼成　という
原理もよく解るようになるでしょう。
　と、
いうかそこに立ち戻って考え直し、
簡単になったレシピです。


〜以下は推測です〜
あな吉さんはこれまでも「辛党・酒大好き」を前面に押し出してきていたので、
正直甘いものはそんなにこだわりもなく、
得意ではないのではないでしょうか。