臨床推論は面白い！目からウロコです。

NEJMの有名な月一連載であるClinical-problem solvingをはじめたJ. P. Kassirer先生らが，NEJMの連載よりも前に出していた本。
前半に臨床医が医療面接をはじめた瞬間から診断に至るまでの思考過程についての分析が書かれており，後半はNEJMのCPSでおなじみのスタイルで63症例が解説されている。
一部読みにくいところもあるが，そのどれもが読んで楽しく参考になる。
最終症例の解説はCPCよりも何故CPSのスタイルがより教育的であるかを教えてくれる。
この本を初めて読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。
この本によって「診断に至る自分の思考過程を自分で明確に意識する」ということを知り，臨床をやっていく上での考え方，レジデント達への教育スタイルをも変えさせられた，自分にとっては画期的な本である。
目からウロコが落ちる，隠れた名著だと思います。