これはちょっと凄かったです。

　すみません。
韓国製だとおもってナメてました。
　これは音響理論をある程度理解されている方や、
アナログ音源からデジタルに移行した際にある種の割り切りができてしまった方なら相当に痒いところに手が届くプレイヤーではないかと思います。


　iPodも、
ウォークマンもどうも納得できる音が出ないでイライラしていました。
ポータブルアンプの導入も検討したくらいです。

　そもそもなんでポータブルプレイヤーなのに重たくかさばるアンプを携行せねばならないのか、
、
、
カセット時代のウォークマンやポータブルCDプレイヤーであればオーバーヘッドなヘッドフォンでも楽勝でドライブ出来たはずなのに。
　そもそも内臓アンプの出来の悪さをよそに、
アンプのほうに目をむけさせて誤魔化さないでほしいと最近とくに思えてならない一人です。
もちろんポータブルアンプの楽しさもありますのでそれはそれでアリなんですが、
基礎体力がなさすぎるのはこまる。
たとえハイレゾであっても。


　あまりレビューでかかれないようなのですが、
このプレイヤーで最も気に入ったのは内臓アンプのパワー。
インピーダンス16Ω時で30mWあります。
　かたやウォークマンのフラッグシップであるZX1でも15mw。
半分のパワーしかないです。
また現行のiPod　Touchがどれだけの出力か分からないのですがどうにも瞬発力に欠ける感じがします。
（パンチのある低音時に必要とされる突入電流的なパワーが足りない印象）　アンプ部分がどこかお粗末な印象を持っている方は少なからずいらしゃるのではないでしょうか。
　個人的にはバッテリー持続時間を犠牲にしてでもある程度のパワーと出来の内臓アンプが欲しいと思っていました。
　　

　今回どんなものだろうかとi9+を購入してみたのですが、
真っ先に感激したのは内臓アンプのドライブパワーでした。
いままで鳴らしきらなかったヘッドフォンもキッチリ鳴らしてくれます。
　そして内臓イコライザーとDSPの出来が秀逸すぎる。
これはPA屋さんならちょっとニヤリとするところかもしれません。
　オーディオは思想であると私個人は考えているのですが、
音源に忠実であることが至上である方向があるとすれば、
一方で、
それは存在しないとする考え方もあります。
　私はどちらかといえば後者です。