世界標準を知るには良いのかも

わたしは農家で、
若手でもトマト専業でもないが、
評価が高いので読んでみた。
これから本格的に設備投資をして、
グローバルな市場もにらんだ経営をやろうという人は確かに目を通しておくべき本。
しかし、
日本で一般的な棟高の低いビニールハウスを使うとか、
土耕で灌漑もままならないとかの制約から逃れられないならば、
数多くあるトマト栽培の参考書のひとつに過ぎないと思う。
(篤農家の職人芸的な栽培から入るよりは、
植物生理的な理解のできる本書が優れているとは思うが)何年かトマトと付き合いのある「昔の」農家からすれば、
連続摘心やその生理(「1〜2本仕立て・つる下ろし」との比較)を述べた日本の栽培書のほうが勉強になると感じてしまう。