集大成＝今までの要点のまとめ本

レベルは高いので、
既にかなり実力（国語で高偏差値）をもった人でない初見で解くのは難しいと思われます。

私は筆者のシリーズ「本当の国語力が身につく問題集、
〜２、
読解問題、
語彙力」を持っていますが、
これらでパターン練習を十分にこなし、
最後に整理するためのまとめ本として、
このハンドブックを利用するのが望ましいと思います。

たとえば「鉄則４」に「分かるとは分けることである」と対比関係の整理の重要性が載っています。
そして問題があるのですが、
反対語がなんであるのかを文章の中に探せ出すことができればよいのですが、
ない場合は、
似たニュアンスの反対語が頭に浮かばなければ、
解くことができません。
図解でコンパクトに反対語のセットがのっていますが、
どう使いこなせばよいのかはスペース上練習量が足りません。

ですから、
反対語を訓練するには「本当の語彙力」などで練習を前もって行っておく必要があります。
そうすれば、
このハンドブックに出てくる問題は「ああ、
この反対語はこうした意味合いのものであればいいから、
選択肢はこれだな」とイメージが浮かびます。

高校受験用となっていますが、
レベルとしては大学入試やセンター試験の読解にも役立つような鉄則が載っています。
特に最後の方のページにある「読解問題の設問パターンとその攻略法」が役立ちます。
これを身につけられたらかなり自信がつくでしょう。

筆者も「おわりに」にこう書いています。
「一度通読したくらいでは、
役に立ちません。
この本はハンドブックです。
…ページが破れるほどに、
使いこなしてください。
」