詐欺まがい商品

内容はスキーグラフィックに付属していたDVDと全く同じである。
商品の案内には「収録時間80分」と書いているが実際は40分のみである。
収録時間が倍になれば雑誌付属のDVD に収録されてない内容が盛り込まれていると考えるのが当然だが、
皆さんはどのように考えるだろうか？雑誌付録がダイジェスト版で、
本編は市販版に収録されていると考えるのが当然ではないだろうか。

さらにDVD裏面の「CONTENTS」に関しても記載のある・基本のポジション・両足で滑ることの重要性・回転の軌道を考える・連続ターンへの導入のタイトルは入っていない。
つまり裏書きと内容が別物である。
製作者は内容を通して見れば分かると考えているかもしれないが、
たとえば「回転の軌道」を考えたい時、
一体どのチャプターを見ればよいか全く不明である。
不親切極まりない。

そして内容であるが「ハイブリッドスキー」という言葉が一度も登場しない。
一度もである！ハイブリッドスキーの真相と言いながらハイブリッドスキーとは何かを全く伝えようとしない。
いきなり谷回りと山回りの違いから始まるのだがハイブリットスキーで何故そこの違いを知らなければならないかが分からない。
まさか基礎・中級・上級とタイトルしていながらハイブリットスキーを完全に理解したうえでこのDVDを視聴しろということなのか。

「何をしろ」とは言っているが「何のために」が全く伝わってこない。
これが真相を語っている事になるのだろうか。
八方尾根スキースクールとはこのような教え方をしているのだろうか？何のためにやらされてるのかわからずいわれた課題を真似しろというレッスンなのか。
出演者は自分で理解しているつもりで解説しているようだが、
タイトル通り出演者以外は「誰も理解していない」ままで終わってしまうだろう。

冒頭に書いたように収録時間が80分であれば真相に触れているだろうと期待したが残念である。
このような詐欺まがいの商品企画は芸分社の企みなのだろうか、
八方尾根スキースクールのいいかげんさなのだろうか。