映画妖怪ウォッチの漫画版とのふれこみだが

コロコロコミック2014年10月号から2015年１月号まで連載された「映画妖怪ウォッチ」の単行本。

本誌では最終回の直前までしか連載されなかったため、
結末はこの単行本でだけ見ることができる。

なお10月号に掲載された連載第一回は、
まるごとともだちファンブック４号にも再掲載された。

映画版と比べると、
基本的な枠組みは同じだが、
紙幅の都合か、
ストーリーはけっこう変えられている。

ただしページ数が少ない分、
しっかりとまとまったよいつくりになっていて、
大人でもちょっと感動する。

通常の妖怪ウォッチはギャグがメインだが、
ウィスパーやジバニャンの小ボケをのぞき、
終始シリアスな展開になっている。

子ども向けのストーリーではあるものの、
テーマもモチーフも伏線もよく考えられている。

だが、
ページが少ないところに話を詰め込んだため、
コマ割りが窮屈で、
単行本のサイズだと吹き出しの文字が小さくなって読みにくいのが玉に傷。

特に漢字の読めない子どもは、
ルビが頼りなのでなおさら見にくい（でも文句も言わずに読みふけっている）。