幕府から新政府へ。行政の連続性を支えた「ノンキャリア」の幕臣たち
 書名は「明治維新と幕臣」だが、
本書は江戸幕府の開府から話が始まる。
遡り過ぎでは、
と思いながら読み始めたが、
本書の半分ほどを占める明治維新に至るまでの歴史を述べたパートが予想以上に面白かった。
江戸幕府の政治体制がハード面、
ソフト面でどのような経過を辿って確立されていったかが分かりやすく解説されている。
秀忠、
家光を始めとした江戸前期の将軍たちが、
偶然の要素も含みながら将軍との個人的関係によらないシステムとしての老中制を確立し、
またそれぞれの役職の職務を明確化した政治体制を作っていった過程がよく理解できる。
通常の歴史書を読んでも意味や意義が良く判らなかった色々な事件(例えば「宇都宮釣天井事件」など)も、
政治体制の確立の過程で起きたということが本書を読んで改めて認識できた。


 また第三章「幕末の政局と幕臣」も、
幕末史を扱った多くの歴史書は明治新政府を作った薩長側の視点で書かれているが、
本書では基本的に幕府側の視点で記述されているので、
例えば禁門の変の後、
京都にあって政局の主導権を握っていた慶喜や松平容保らは、
江戸の幕閣と異なる意思決定をしばしば行い、
幕府とは別個の政治勢力とみなせるなど、
普段の幕末・維新史では語られない事実や考察が色々と含まれ興味深い。


 本書のテーマである「明治維新と幕臣」については第四章以降で取り上げられているが、
特に旧幕府において実務を担当した、
今日でいう「ノンキャリア」の人達の維新後の新政府での活躍を、
北海道の箱館府および開拓使に関する資料から読み取った第五章は大変興味深かった。
王政復古のクーデターで政権を樹立した明治政府は、
全国的な規模の行政経験を持たず、
また手足となるべき行政組織を有していなかったことから、
江戸幕府の行政機構・組織を継承して活用したということは、
言われてみればそうせざるを得なかっだろうということは理解できるが、
実際にそうであったという事実が資料を基に語られている。
箱館(函館)は戊辰戦争時、
戦争に巻き込まれるという状況になった土地であるが、
その前後においても実務経験を持つ下級の幕臣層によって行政の連続性が保たれたという事実は、
今につながる日本の行政・官僚機構のルーツを見るようである。
明治維新と幕臣 - 「ノンキャリア」の底力 (中公新書)

その他の感想

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