中途半端な印象

読後、
「中途半端な一冊」という感想を強くもった。


梅棹氏の「知的生産の技術」を、
”いま私たちの周囲にある道具や環境に適用できるようアップデートを試みた”と本書の内容紹介にあるが、
それにしては内容が薄く、
よくあるEvernoteの利用方法を紹介しているだけという印象を強く感じた。


また、
知の巨人・梅棹先生の知的作業の源流や主要な取組みをサマリーする一冊としてみても、
突っ込み方が浅くて、
非常に物足りなさがある。


そしてなんといっても著書が監修者含めて３名もいて、
よく原稿が整理されていないのでとても読みづらい。
新書にもかかわらず1000円を超える価格設定だけに一度書店で実物をパラぱらっとみて、
慎重に購入することをおすすめします。


梅棹氏の著作は名著が多く、
どんな時代にも旧くなることはないものだと思うので、
「知的生産の技術」に直接あたるほうがいいのではないかと思います。