心脳問題のない世界はすばらしい世界?
心脳問題をあらゆる角度から考えその本質を浮きぼりにしようとする試み。

冒頭で脳科学と私の心との奇妙な関係をわかりやすく提示し、
それを脳心因果説、
脳還元主義という2つ考え方に整理した後唯物論、
唯心論などの4つの代表的立場に接続させていきます。
問題をさらに一般化していき、
心脳問題の本質を人間はモノに還元できるか?、
科学的記述とは世界の何を記述するか?に絞り込みます。
そしてその問題設定自体からは心脳問題の直接的解決は不可能であることを示し、
さらに心脳問題は原理的には解消されるはずが、
何度も我々の前に出現するのはなぜかという一段上のレベルに移行します。
そして心脳問題の出現する原因はなにか、
を社会的文脈の視点から見直していきます。
そこでは現代社会の構造変化の実態と、
それが脳科学と密接に関連している、
ということがあらわにされ、
冒頭の問の答えが示されます。

 と非常におおざっぱに書きましたが、
個人的に心脳問題を通して科学と社会の関係が見事に明らかにされていることが特に印象的でした。
いままでもうひとつ社会学的な見方には興味が持てずにいましたが、
ニューサムの非常に印象的な錯誤の実験を導入としてはじまる一連の見事な議論のおかげで、
狭い理学的思考をしてしまう人間にも、
思考レベルの飛躍としての社会という文脈の重要性がとてもよく理解できました。
物事を多角的に見ることの重要性、
というより本来はそのようにしか見ることができないのだ、
というのが筆者たちの主張の一つであると思われました。
 ギルバート・ライル、
カント、
大森荘蔵、
池田清彦、
フランシス・フクヤマ、
アンリ・ベルグソンなどが方々で引用されその主張が議論されており、
彼ら自体にもおおいに興味をそそられますが、
なんと巻末には約70ページわたる参考図書の紹介があり、
勉強の準備は万端です!
心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く

その他の感想

心の和
新車から10年で交換しました。
まさにランニング
おしぼりの洗い替え用に
お気に入りのシリーズ
恰好のロシア語入門書
マジで助かりました。
うおぉおおお!!おもしれえぇ!
お徳用
隅々までしっかり可愛いです。
吸い口が割れてしまった。
第2弾も良い
ソーラー電波化希望
1巻よりはちょっと後退
2本目も購入!
やっちまったい
自然な発色で良いです。
即実践可能!
価格を考慮すると素晴らしい商品です。
女子用だったのが
寝心地は最高!利用する時期に注意!
自分には丁度良い大きさでした
スーパーに売っていなかった
購入して大正解(^O^)
歴史美術ステキ
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防鳥ネットをベランダに貼るのに使用。テグスのネットに枠を作りました。
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