演奏○　カメラワーク×

ファンならよくご存知の、
RAINBOW後期〜84年DP再結成後の、

超絶テクニックに裏打ちされた悪く言えば雑、

良く言えばアグレッシブで奔放なリッチーのギターワークが楽しめる。


この時期のオフィシャル映像はとても貴重だしメンバーの皆が演奏を
楽しんでいる雰囲気が素晴らしい。
音質も良いのでこの時期の彼のブーミーで
ざっくりした野太いストラトサウンドもしっかり堪能出来る。


しかし。


プロショットとは思えぬ雑で絶望的なカメラワークが酷いを通り越して凄い。

幼稚なズームをグイングインとくりかえしたり、
リッチーのソロが始まると
ソロの途中で結構な頻度でロジャーグローバーを大写しにするという画期的な
演出が展開され、
リッチーフリークはかなりのイライラを体験出来る。


本来ならソロパートはリッチーの独壇場であるChild In Timeも
なぜかギランのコンガを写しまくってコンガとギターのバトルの曲かとでも
思ったのだろうかという状態。

その後もカメラマン、
コンガはとても気に入ったらしく
コンガシーンは外さず見せてくれる。


カメラの位置も悪く　ジョンロードの手元はほぼ全く見えない。

とにかくもう顔の大写しばかりで、

カメラマンがこの手のバンド撮影のノウハウを持ち合わせていないのがよくわかる。


これらの恐るべき欠点を補ってあまりある価値ある演奏ではあるので
ファンなら必携だと思うが、
Ritchie Blackmoreファンは笑うか怒るかに
なると思うのでその点だけご留意を。