ステージは最高だが不満の残る円盤化　角川は猛省を！

まず最初に断っておきますが、
このマジカルミライBDは一も二もなく『買い』です。

昨年8/30の現地参加に始まり、
ニコニコ生放送のタイムシフト、
およびMXのダイジェスト放送とほぼすべての手段でこのコンサートを見てきましたが、
初音ミクの新しい伝説の始まりを告げるにふさわしい映像、
演出、
パフォーマンスを高精細に楽しめる手段は現時点では他にありません。

1万人規模の会場を満たす盛り上がりと巨大な熱量、
全ては一号さんや黒田Pを筆頭とした全ライブスタッフの情熱の賜物です。


その上で、
今回の映像ソフト化について極めて厳しい事を書きます。

これまでミクパや2012年大感謝祭のパッケージ化に際し販売元であった角川書店が、
今回は販売だけではなく発売元として映像や音声編集を行っています。

これがひどい。
ひどすぎます。

安定の角川商法と言うべきでしょうか、
コストダウンと手抜きを行えるだけ行って作品を発売し、
それでも買わずにいられないオタクの足元を見透かした故意犯的手法と言わざるを得ません。

以下、
その詳細を述べます。


・映像ビットレートがたったの20Mbps
大感謝祭BDは片面二層・30Mbpsでしたが、
今回は容量をケチって片面一層に収めるためにビットレートを大幅に落として収録しています。

ミドルサイズのモニターではなかなかわかりませんが、
大型モニターやプロジェクターで視聴すると、
ミクさん達の動きの速い曲やODDS＆ENDSの銀テープ（いわゆるおでん砲）など空間周波数の高い場面で、
細かなブロックノイズが目立ちます。

ライブの中で盛り上がる所だけに、
一度気になってしまうとかなり興が削がれます。


BD購入者の中には現地に行くことができなかったかわりに、
または私のように現地で味わった興奮を少しでも再現したくて、
大画面での視聴環境を整えている人も多数いるはずです。

BDはそういった高精細環境での視聴を望む人の期待に応えることのできる映像メディアだったはずなのに、
まさか今時BDでブロックノイズに悩まされることになるとは思いませんでした。