日本語が持つ知られざる偉大な長所と、世界的言語たる英語が抱える致命的欠陥
本書は1990年1月発行。
2011年11月に40刷とあるから新書としてはベストセラーである。
構成は大別して第1章から第3章で「外国語を理解するには、
その背後にある文化の総体への理解が不可欠で、
ただ辞書を引いて外国語を日本語に置き換えているだけでは永遠に外国語を理解したことにはならない」と述べた前半部分と、
「無暗に日本語は劣っているとか、
英語などの外国語の方が機能として日本語より優っているなどというタワケたことをいうのでない。
日本語は世界に冠たる優れた言語であり、
もちろん欠点はあるものの、
外国語、
特に英語に比べ格段に優れた長所もある言語であり、
だからこそ日本は世界に冠たる経済大国にして技術大国、
科学大国に成れたんだ」という著者の長年の持論を述べた後半(第4章、
第5章)からなる。


前半では、
例えば「色」に関する彼我の認識の差について説明がなされている。
日本では幼稚園で絵を描くとなると子供たちは「ほぼ100%」太陽を赤い色で描く。
私もそうだったし私の子供たちもそうだ。
しかし海外では異なる。
太陽を黄色、
もしくは白で描くのが一般的だ(このことは、
割と広く知られている)。
同様の例として著者は「リンゴは何色か」という問いを発する。
日本ではリンゴといえば赤である。
ところが欧州では緑が一般的だ。
(そういえばビートルズのレコードを出したアップルもリンゴの皮は緑色だった)。
他にも米国や英国で一般的な「オレンジ色」が日本ではどんな色に見えるかとか、
日本では常識として「虹は7色」とされているが、
海外では虹は何色で描かれるのが一般的なのかという興味深い指摘が満載だ。
こういう日本と外国、
あるいは国と国で異なる「世界をどう認識するか」という文化的差異は、
いわゆる辞書だけでは理解不能である。
この手の説明を加えるのは今の辞書は余りに余白が少ない。
ただし、
今や紙媒体としての辞書は急速に市場から消えつつあり、
かわって電子辞書が普及しているのだから、
かつては紙幅の関係で割愛されていたこの手の文化的差異も、
もっと説明を追加していいし、
出来るはずである。
辞書を出版する出版社の一層の努力を期待したい。
日本語と外国語 (岩波新書)

その他の感想

A5の下敷きをもっと選びたい
なんでSLIPKNOTじゃないの?
怪我の補強用に購入
お値段が安い。LEDほど長寿命ではないが。
使いやすくなりました。
はき心地は良いそうです。
コートの型紙は欲しかった
内容が少なすぎます
道夫さんが亡くなって早10年
ブロッサム・ディアリーへのトリビュート・アルバム
左利きの娘のために購入
フィールドが広がって一層おもしろい!!
緊急購入
サイズ選択には注意しましょう
サイズが気に入った
実践され結果も出している練習メニュー
自伝エッセイ集(新装版)
この商品が欲しくて、やっと見つけられ満足。
UASPは素晴らしいですね!
小さいですがすごい部品です
どーしても「ま○かセヴン」を連想しちゃう・・・
わかりやすい!!
実は不眠症
リピートで購入したのはいいが。
今だからインスタント写真!
省スペース、長持ち。
立体感がいい
驚きの質感!
何度も貼り直し可!
戻る