老いた文献学者の恋、しかし今では誰も読まない

著者37歳、
1881年の作です。


シルヴェストル･ボナールは、
60歳過ぎの老いた文献学者、

国立古文書学校の卒業生、
熱烈な図書館学者です。

パリの"本の町"のアパートに猫アミカルと老いた女中テレーズ
と生活してます。
彼はシシリーまでジャック･ドヴォラジーヌの
金色の伝説の本を探しに行き、
ジャン･トゥムイェの未発表の
原稿さえも見つけます。
彼は若いときクレマンティーヌと
恋をしたが、
人生の偶然で、
恋を実らす事はできなかった。

城には所有者ロシア夫人の死後、
許可を得て図書をカタログ化する
のにやってきます。
彼は偶然にもクレマンティーヌの娘で、
貧乏で
孤児ジャンヌ･アレクサンドルに廻り合い、
その新鮮さと単純さに
驚き、
魅せられ、
クレマンティーヌを思い出します。
彼女はムーシュ師、

暴力的な公証人の保護の元で住んでいます。
彼女を救うため、
養子
にし、
パリに連れてきます。
また彼女の将来を心配し、
豊富な
図書館の本を売り持参金とし、
彼の生徒と彼女は結婚します。