生まれて来てよかった
日本人として生まれ育ち、
この作品に出会えて、
心底よかったな、
と感じられた。
感動した!と言うのとも異なる。
読んでよかった。

心が温まるお話は詰め込まれておらず、
幸せな読後感、
と言うのも全くない。
じっとり・どんより・ぐったりとする一冊だ。
それでも。

「闇」を掬い取って見せてくれる稀有な作品だと思う。
単なるエログロではなくて。
淡々と描かれる日常と非日常の狭間、
その闇に。

懐古趣味でもなくて。
平成の世だからこそ、
じっくりと味わって頂きたい作品だとお薦めできる。
闇は傍らに口を開けているものだ。

「大好きな作品」と公言するのは憚られるかもしれぬ。
だが「中身」がある。
ペンと言う刃で刻まれていった暗い記憶を共有したい。


【 収録作品 (初出掲載雑誌 等) 】
▼ 「ねじ式」 (『ガロ』1968年6月臨時増刊号)
▼ 「ゲンセンカン主人」 (『ガロ』1968年7月号)
▼ 「夢の散歩」 (『夜行No.1’’』1972年4月刊行)
▼ 「アルバイト」 (『ポエム』1977年1月号)
▼ 「雨の中の慾情」 (『夜行No.11』1981年12月刊行)
▼ 「夜が掴む」 (『漫画サンデー』1976年9月号)
▼ 「コマツ岬の生活」 (『夜行No.7’’』1978年6月刊行)
▼ 「外のふくらみ」 (『夜行No.8’’』1979年5月刊行)
▼ 「必殺するめ固め」 (『カスタム・コミック』1979年7月号)
▼ 「ヨシボーの犯罪」 (『カスタム・コミック』1979年9月号)
▼ 「窓の手」 (『カスタム・コミック』1980年3月号)
▼ 「夏の思いで」 (『夜行No.2’’』1972年9月刊行)
▼ 「懐かしいひと」 (『終末から2』1973年8月刊行)
▼ 「事件」 (『夜行No.5’’』1974年4月刊行)
▼ 「退屈な部屋」 (『漫画サンデー』1975年10月号)
▼ 「日の戯れ」 (『カスタム・コミック』1980年11月号)

つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む (ちくま文庫)

その他の感想

日常の中の冷静な(?) ユーレイ話
定価の倍
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おいしい。
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これはいかん・・・
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