むしろ間違っている箇所もあると思って読んだ方が良いように思います。

内容は断片的で、
世の中で間違っていると思われている多くの内容のうちの一部を取り上げた本だと思います。
各テーマの選考基準は分かりませんが、
少し偏りがあるようには感じました（例えば、
コラーゲンに関することなどあると思いますが、
書かれていません）。

200ページほどの本ですが（こういう類の本としては薄い方）、
一つ一つの内容についてかなりのページを割いて書かれていますので、
読みやすくなっていますが、
内容がぎっしり詰まっているという感じではありません。


この本の全てをうのみにはしない方が良いと思いました。

本の内容としては非常に興味深かったのですが、

いくつかの点で明らかに間違っていると思える箇所があるからです。

また、
どこまで正確に突き詰めて記載しているかという点で、
おおいに疑問が残りました。

あくまで参考にするまでの本と思いますが、

むしろ間違っている箇所もあると思って読んだ方が良いように思いました。

そのように思った箇所のうちいくつかを次に挙げます。


例えば、
本書の次の内容は、
正確ではない間違った記述だと思います。

「スクワレンは、
分子内に持つ炭素（Ｃ）の手（通常は4本持っています）の一部が余った状態のままで存在している素材なのです。
これを化学の世界では、
「不飽和炭化水素」と言います。

で、
スクワランは、
この余った手の部分に化学的に水素（Ｈ）を全てくっつけてしまったものなんですね。
」
この内容の「手の一部が余った状態のままで存在している」「この余った手の部分に」が、
正確ではない間違った記述になるはずです。

（炭素は4本の手を持っておりその4本の手は全て結合として使われますが、
スクワレン構造中の一部の炭素同士の結合にはσ結合とπ結合という形で2本の手が使われ、
その場合を不飽和炭化水素と言います。
その2つの結合のうちの比較的結合の弱いπ結合をきるような形で化学的に水素を全てくっつけてしまったものがスクワランとなります、
といった内容が本来の内容のはずです。
）

また、
次の内容も正確に調べつくして書かれていないと思った内容の一つです。