マイ・ボディガードとは異なるスコア

デンゼル・ワシントン主演『イコライザー』のサントラ。

スコアのみ11曲。

作曲は98年に『リプレイスメント・キラー』でアントワーン・フークア監督と組んでいるハリー・グレッグソン＝ウィリアムズ。


音楽がハリー・グレッグソン＝ウィリアムズで、
主演がデンゼル・ワシントンだと、
どうしても『マイ・ボディガード』や『デジャヴ』、
『サブウェイ123 激突』の故トニー・スコット監督作品を連想させます。

ワシントン演じる凄腕の男が「少女（若い女性）を守る」という設定は『マイ・ボディガード』に良く似ています。


しかしながら音楽は雰囲気が異なります。

『マイ・ボディガード』は「孤独な鋭さ」が漂う音楽でしたが、
この『イコライザー』には望郷的な、
優しい旋律、
哀愁があります。

１曲目の曲名が"Alone’＝ひとりぼっち、
孤独。

孤独であることに違いはないのでしょうが、
『マイ・ボディガード』の孤独感とは意味合いが異なるように聴こえる音楽になっています。

主人公の設定が異なるから。

物語の意を汲んでいるのでしょう。

聴き比べてみると、
面白いかもしれません。


アクション場面で流れる音楽は、
低音で、
アクション映像とアクション音を引き立てるシンプルなスコアになっていますが、
1曲目、
2曲目、
そしてエンディングの11曲目など、
主人公の心情を表現する音楽になっていて、
聴きごたえがあります。


※オリジナルのTV版の音楽を思わせる箇所は多分ないです。

※エミネムの曲は未収録です。