ひとつの功績
本書は『フランス革命の省察』の抄訳だというので、
少々買うのをためらっていたのだが、
カスタマー氏のレビューを見て読んでみた。

読後感をひと言でいえば、
とても読みやすく抄訳されていて、
感心した。


バークの文体はいささか装飾過多で、
そのうえレトリックを駆使するため、
一読しただけでは頭に入らず、
おなじ行を読み返さないといけない場合が少なくない。

佐藤氏はそのあたりの<もつれ>を思い切ってカットしたり、
短いセンテンスに切り分けたりして、
バークの論の大筋を追えるようにしてくれた。

これはこれでひとつの功績だと思う。


また、
バーク特有の用語もかなり的確に訳されている。

たとえば、
“prejudice”という、
バークが重視する言葉。

半沢孝麿訳(みすず書房)も、
中野好之訳(岩波文庫)も、
これを「偏見」と訳している。


その文章の一例。

《我々は……我々の古い偏見を捨て去るどころかそれを大いに慈しんでいること、
また、
……それを偏見なるが故に慈しんでいること、
しかもその偏見がより永続したものであり、
より広範に普及したものであればある程慈しむ……》(半沢訳)

おなじ箇所を佐藤氏はこう訳している。

《われわれは古くさい固定観念として捨て去るどころか、
たいそう大事なものと見なす。
固定観念であるにもかかわらず大事にするのではない。
固定観念だからこそ大事にするのだ。
そして固定観念の中でも、
長く存続してきたものや、
多くの人々に浸透しているものは、
わけても尊重されるべきだと考える》

“prejudice”とは 、
前もっての(pre)判断(judice)だ。

したがって、
「偏見」という訳語でいいわけだが、
これを――イギリス人ならすでに(pre)常識的にもっている判断(judice)、
と理解するなら、
佐藤氏の「固定観念」という訳もなかなかいいのではないか。


『フランス革命の省察』という外国の町を歩くと仮定して、
佐藤氏はメインストリートを案内してくれる。

だから、
町の全体像が見えてくる。


そうすれば、
もう道に迷うことはない。
新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき

その他の感想

そんな簡単には表せないよね
腹筋より続けやすいっ
フランス語が話せない書けないという悩みのためのアウトプットトレーニング
鮮やかな赤でした
爽やかにビジネスシーンを演出!!
十分に実用的
まだにに一撃
今更ながらのWii版ゼルダ購入。そこそこ面白そう。
電気かみそりの替刃
履きやすく歩きやすい
とても分かりやすく、楽しめました ※注意点
見事な花でした。
虹色で美しいスピナー。高精度高品質。
ピンク色・価格・満足でした。
普段のルーム着としては、ダメダメでした
いい!凄くいい
入門用に 良い本だと思います
ラストライブ涙のMCは必見!必ず伝説になるライブ。東京最終は酷いので是非初回盤があるうちに!
糖質制限にはならないので注意
日本のビジネスの実情に合致しています
劇画タッチは健在
かなりの上級者向け。
広大な自然
本物の歌い手とは?がわかる作品です。
3手読んで勝つ戦術(チェス・クラシックス6)レビュー
納得
最初は失敗したかなと
スリムで収納しやすいが、勝手が悪い
サイズ 形 はきやすさ イメージどおり 
戻る