気骨の書・・

今回は語り口が平易なので、
初志が少し揺らいだのかと心配したが、
それは杞憂だった。
現政権の独走に警鐘を乱打する緊急出版的な狙いがあると言う。
奇しくも発行の翌２１日、
衆議院が解散された、
タイムリーか・。
まず「私（著者）は安倍政権が求めてやまない集団的自衛権というのは、
今後、
米国の戦争に参戦するための前提にされていくのではないかと危惧しています」と。
今解散時、
首相は「衆院選の争点は私（政府）の経済政策と消費増税の先送りだ」と、
争点は首相の言説でなく、
有権者の見極めによるものだ。
「憲法解釈に関し２月の予算委員会で野党の質問に『法制局長官の答弁を求めていますが、
最高の責任者は私（首相）です。
私が責任を持って、
その上において、
私たちは選挙で国民から審判を受けるんですよ。
・・（後略）』などと述べたのです。
ほとんど独裁宣言ではないかと思いました」。
特定秘密保護法は「最初から『秘密保持』が一番大事なことだと考えた場合、
わずかでもそういう疑いがある人間は排除する。
（中略）はっきり法制化されたことで、
公平性が侵されるハードルがより低くなるということですね」。
何を秘密にするか規定がないのは時の政権の意のままか。
「原子力規制委員会の田中委員長は、
川内原発が安全基準に適合していると発表した際、
『安全だということは私は申し上げません』とも語りました。
」東電福島第一原発事故の炉心溶融の原因は未だに地震によるものか、
津波によるものか究明されていない。
格差社会の蔓延は止まらない「すべては程度問題です・・、
たとえば経営者に、
なぜあそこまで高い給料を支払わないといけないのか。
いまは年収が公表されますが、
みなさん億単位ですよ。
・・平社員と経営者は違って当然だけど、
片や食うや食わずで、
片や億はないでしょう。
どう考えても人の道に外れている・」と。
他に、
朝日新聞パッシングという狂気、
ＮＨＫも怖い、
公人が靖国参拝をしてはいけない、
などなど。
・・ともあれ一読後、
その一票を投じたい。