イシグロは好きな作家だが、本書はあまり面白いとは思えなかった。
イシグロの長編は全て読んでいるが、
それらの作品に比べても本書にはあまり感心しなかった。

というか、
読んでいてそこまで面白いと感じられないのが、
自分でも意外なほどだった。


今回、
イシグロといえば付き物の「信頼できない語り手」はさほど前面に出ておらず、

語り手はどちらかといえば平凡な音楽(愛好)家たちであり、
むしろ彼らと絡む人物のほうが
いささか不自然で常軌を逸した行動を取るところに、
それぞれの短編を引っ張るちょっとした
サスペンスが生み出されているのだが、
どこか『充たされざる者』にも通じるような展開の
シュールさ加減がやや強過ぎて、
結末部で提示されるチェーホフ風のペーソスとの整合性が
うまく取れていないような印象を受けた。


たとえば、
二番目の短編「降っても晴れても」では、
語り手のレイモンドが日記帳を盗み見た
証拠を隠滅しようと、
半ばチャーリーに唆されるようにして部屋を滅茶苦茶にしていく過程に、

ドタバタ的なおかしみはありながら若干のやり過ぎ感もあって、
この作品をどこに着地させる
つもりなのだろうと思っていると、
現場を押さえたエミリはとくにレイモンドを責めるでもなく、

急にしんみりとなった二人が昔を懐かしみながら踊る場面であっさり終わってしまうのだが、

読後に余韻が残るというよりは、
最初からチェーホフ風の落ちをつけたかったかのような
筋運びの都合の良さのほうを感じずにはいられなかった。


やはりイシグロ作品の語り手は、
もっと「信頼できない」技巧派であってほしい気がする(笑)。

イシグロ自身がかつて音楽方面を目指していたこともあり、
本書中の語り手の何人かには、

イシグロ本人の声が微かにこだましているようでもあるが、
おそらく、
ここまで「プレーン」な
語り手を用いること自体がイシグロにとってはある種の実験であり、
それが今回は残念ながら
あまりうまく行かなかったということなのだろう。
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