日本語の奥深さを再認識させてくれる良書
白川先生が(講演の際の聴衆等による)20の質問に対して答えるという問答形式で言葉の成り立ちやその変遷の過程を語った親しみ易い書。
勿論、
語源に関しては従来通り、
金文・甲骨文・卜文をハッキリと明示して押さえている事は言うまでもないが、
問答形式という体裁上、
平易な解説を心掛けている様子が良く窺える。
全体としてユーモアも心掛けている様である。
それでも白川先生の博識には驚かされた。


例を引くと、
最初の質問は「菊について」なのだが、
私はまず「菊」が音読みである事を知らなかった。
次いで、
「菊」が外来種である事も当然知らなかった。
更に、
天皇家の紋章として「菊」が定まったのが明治以降である事も勿論知らなかった。
周知の事ではあるが、
白川先生はこうした事由を賢しらに語る訳ではなく、
(多分、
頭の中に入っていると思われるのだが)丹念に史料に当たり、
丹念に説明して下さるので有り難い。
「隣」に関する話(漢字においては部首の左右・上下の移動がOK)も非常に面白かった(そんなのアリ?)。


しかし、
本書の意匠としては語源の説明だけではなく、
漢字を中心とした"今の日本"の姿を語ろうとの思いがあったのではないか。
最後の質問(誰が20の質問を選んだのかは不明だが)が「東洋はどこか」という点が象徴的であるし、
「犬と大」の話もそれを感じさせる。
「犬と大」の話をすると、
元々「臭」という字の下部は「犬」だった由。
「自」が「鼻」を意味し、
「犬」の嗅覚が人間の数千倍という点を考えると、
ここは当然「犬」であって然るべき。
それを簡略化とやらで「大」にしている日本の現状を憂いているのである。
「字統」や「字訓」等と比べると平易ではあるが侮れない書。
日本語の奥深さを再認識させてくれる良書だと思う。
文字答問 (平凡社ライブラリー)

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