惨たる現実
惨(むご)い、
それが第一印象である。


ひとり親家庭の現状が具体的に記述されている。
著者がひとり親家庭の経験者であるだけに、
眼差しは暖かいが、
甘さはない。


現状は、
ありとあらゆる格差と、
貧困のオンパレードである。
精神的貧困の結果ともいえる浪費癖が、
不衛生さが、
そしてその他の悪癖が、
周りの人々の同情さえも期待できない状態に追い込んでいるという事実がある。


多くのさまざまな事態に通底する問題がある。
過去に属するであろう終身雇用制度が、
家庭を基本単位としていたことを、
改めて考えさせられた。
家庭が、
社会の基本的な単位であると捉えられていること。
その基本的な構えが、
非正規雇用全盛の今も維持されていることに驚きを覚える。


ドメスティックヴァイオレンスから逃れようとした妻の住所を、
加害者である夫に、
ただ家族である事実から教えかねない行政。
妻の生活保護の申請をギャンブル狂の夫に通知してしまう行政。


家庭が自壊した時、
その援助を、
家庭を通して行おうとする行政。
その度し難い自己矛盾が、
行政によって、
社会によってどのように理解されているのか、
知りたいものである。
はたして、
単なる認識不足といえるか。
どんな犠牲を払っても、
旧来の家族制度は維持されなければならないとの認識のもとに、
必要悪と考えられているのではないか。


社会の基本単位を家庭から個人へと変えることは、
大きな意識変革である。
しかし、
今変えなければこの状態は再生産され続ける。


父子家庭に対しても、
社会は甘くない。
子育てによって、
仕事に差し支えることが起これば、
たちまち正規の職から非正規へと身分は変わるのである。
母子家庭と何ら変わることのない過酷な現実がそこにはある。


ひとりでも多くの人に読んでほしい。
社会をどのように変えればいいか、
考えてほしい。
ひとり親家庭 (岩波新書)

その他の感想

分かりやすい
見た目◎だが使い勝手は△
スリムな本体と適当な重量なのに音質も満足でした
届かない。遅すぎます。
弁護的にも思える
内容は良く調査研究されている
体型による?
ハイグレードと比較
ウィンドブレーカー用に
ワイン好きなら必買のレシピ本!
最高の物に出会った!!
チワワがつかっている
軽焼きの、高尚なユーモアの味がする一口サイズのファンタジー集
シチリア旅行に役立ちました
想田監督の素晴らしいところは「観察映画」という手法を主張しながら、 それは「客観ではない」と分かっているところである
値段の変動が激しい
映画だけの人は原作も読んで
iPhone8Plusにて使用
開発の全体の概観にはよい
米国株の記事が興味深い
物忘れ。
"unabridged"
う~ん。。。
久しぶりにアニメ映画を見ました。
少しドキッ
原作にもアニメにも引けをとらない出来映えです
面白いんだけと
あまりのかわいさに・・・
根気のいるゲームです;
職場のロッカーに使用
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