経済・軍事を中心において捉えられた世界史
 近代世界システムの入門書。
しかし、
世界システム論といえばウォーラーステインなので、
ふつうは彼の議論の概説となるはずだが、
本書に登場する名前は彼ばかりでもない(何となく著者はウォーラーステインをほとんど評価していない気がする)。
というか、
かなりの部分が歴史的記述である。
いつの時代にどの国が覇権を握ったとか、
何という戦争があったとかいった話が多い。

 世界史といっても高校で勉強したような一国史でなく、
歴史的人物もほとんど出てこない。
まさに世界‐史(グローバル・ヒストリー)である。
そしてその世界史像は、
かなりリアリスティックというか、
ある意味ニヒリスティックとも言うべきものとなっている。
それは経済・戦争中心史観である。
本書によると、
近代世界システムの主役は「主権国家」であるが、
その特徴は「領域性」「官僚制」「常備軍」であり(これは高校世界史でも習いました)、
すなわち「戦争技術の進展のもとでの効果的戦争遂行能力のための組織」と要約されている。

 それでは何が「近代世界システム」なのかというと、
それはもちろん、
ある時代から西欧史に見いだされるようになった一連の特徴にある。
それがやがて世界に広がり、
現代社会の大枠を作ったのである。
本書は、
そうした特徴を「一貫して変わらないもの」「循環的に変化しているもの」「趨勢的に変化しているもの」の3つに分けて分析している。

 かかる世界システム論は、
さまざまな領域の研究成果を動員して、
超巨視的なところからまとめ上げるという性質を持っているため、
ある程度は人文社会系の予備知識があった方がよい。
とりわけ、
やっぱ世界史を勉強したことがないときついかも。

 ただし本書の記述自体は平易である。
ちょっと簡潔すぎる気がしないでもないほどである。
一読して、
かなりテキスト的なテキストという印象、
読書体験は「お勉強」という感じだった。
たぶん学部クラスの講義の教科書として書かれたのだろう。
その点からいうと成功を収めている。
さらに、
各章平均20ページ未満という短さは、
区切りをつけやすくて助かった。
世界システム (現代政治学叢書 19)

その他の感想

映画らしい楽しみの多い逸品
まだ使う機会に恵まれていないけど
まずはこれ買っとこう!
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