井上ひさしの全体像を把握するために
井上ひさしの遺作第二弾。
第一弾「一週間」のオビに「吉里吉里人」に比肩する面白さ、
とあったが、
それはいささか大袈裟に思った。
むしろこの「東慶寺花だより」のほうがまとまりがよく、
うまく仕上がっている。

 女たちの避難所、
駆け込み寺東慶寺へ逃げ込んでくる女性たちのさまざまな事情や、
時としてたくらみなどが、
若き戯作者志願かつ医者見習いの信次郎(つまり、
大学に挫折し、
釜石にくすぶっていた作者の反映)によって明らかにされる。
作者がデビュー当時から追い求めてきた江戸の庶民社会再現が、
特に今では珍しくなった職業を活写して、
興味深い。
例えばオランダ渡りの砂糖輸入店、
砂鉄を加工する「鉄練り」職人など。
さらにすし屋や落語家などが徐々に流行りつつある時代を設定していたり、
細部でほんとうに読ませる。
直木賞選考委員の貫禄といったところ。

 「オール読物」に連載中に、
「特別講座 東慶寺とは何だったのか」という井上ひさしの講演記録があって(2008年5月号)、
これがとても参考になるので、
出版社は是非これを付記してほしかった。

 かつて、
初期の作品によくみられた、
すごく意地悪な終わり方ではなく、
素直な人間賛歌で綴られた連作集で、
それを心地よいと思うか、
物足りないと読むか、
で評価が分かれるかもしれない。

 いずれにしても、
井上ひさしに関しては、
まだまだ単行本未収録の大作が目白押しで、
是非とも刊行敢行してほしい。
特に「吉里吉里人」をしのぐ奇想で挫折した「一分の一」(小説現代)、
最初の週刊誌連載小説で、
再開するもあえなく挫折の「熱風至る」(週刊文春)、
東大法学部学生にして相撲取りの山田山がカリブに冒険に出る「グロウブ号の冒険」(世界)、
そして離婚前後の顛末をフィクションにした「紙の家」(文学界)など、
これらが簡単に読めるようになれば、
井上ひさし像もかなり立体的になることだろう。
東慶寺花だより (文春文庫)

その他の感想

ありのままの自分で
パワーも使いやすさも大満足
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ちゃんと使えましたよ。
こいつは、すごくいい。
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歴史本
娘に☆
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程よい大きさ、カッコイイ見た目
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