音楽の楽しさ満開 (ちょっとコレクター情報を)

これだけ買えば、
全部揃っちゃう、
というのは、
長年追いかけ続けたレニーファンにとってちょっと悔しいけれど、
音楽の楽しさを爆発するようなエネルギーで撒き散らしていた時代のレニーが残した協奏曲・管弦楽曲録音の全てがここにあります。
私にとっての今回の目玉は、
待ちに待った「ジプシー男爵」序曲のCD化。
感謝。
いっぽうでヨハン・シュトラウスのワルツ・ポルカ集は、
残念ながらRoyal Editionと同じ反復カットの編集版のようですから、
実に15分を超える「ウィーンの森の物語」などノーカットで聞きたければ、
Bernstein Favoritesシリーズのアルバムで補いましょう。

また、
1958年録音のラヴェルも、
オランダArcadeレーベルのCD以来およそ四半世紀ぶりのディスク化。
一旦発売予告後キャンセルとなっていた本家ソニーのリマスターでの登場ですから、
これも貴重です。
なぜか自作の第2交響曲「不安の時代」が、
Symphony Edition と重複したうえ、
旧録音まで収録されていますが、
「イタリアのハロルド」などと同様協奏的作品扱いなのでしょうね。

実は、
ボリス・ベルキンと録音して、
映像はリリースされながらオーディオディスクとしてはお蔵入りしているチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲や、
ペライアとのシューマンなども期待したのですが、
これは欲張りすぎでしたね。

もちろん、
この後、
声楽・オペラ編の登場も当然期待されますが、
未CD化のジェニー・トゥーレルとのリサイタル録音を含め、
ピアノ伴奏や室内楽の録音の収録も期待できそうな今回の徹底ぶり。
となると、
Symphony Editionに含まれなかった交響曲の別録音(ベートーヴェン第7、
チャイコフスキー第4、
ベルリオーズ「幻想交響曲」、
マーラー第2、
プロコフィエフ第5、
ショスタコーヴィチ第5)はどうなるのか、
気になります。