着眼点はいいが、結論がいいとは言えない
今や歴史系、
全国網羅系新書の生産工場と化した感じの八幡和郎氏。
今度は、
首相を輩出した松下政経塾OBと組んで、
全国300の衆議院小選挙区を「藩」に見立て、
憲政始まって以来の政治家一族の群雄割拠ぶりを網羅した。
明治大正から100年以上君臨する「名族」もいて、
確かにこれは「殿様」だ。
親が早く死んで跡を継いだ2世政治家は、
後援会の承継もスムーズで地盤も強いから当選回数も多く、
「プリンス」ともてはやさされる。
大した中身がなくても往々にして重要ポスト、
近年では首相にもなってしまう。
民主党による政権交代でたった一点だけよかったのは、
こうした各地の世襲選挙区を相当整理整頓できたことだといえる。
その民主党とて、
世襲議員が山ほどいるのが。


立憲以来の世襲状況を網羅的にまとめたというのは類書があまりなく、
労作だといえる。
ただ、
本書の世襲批判という問題提起そのものは認めるが、
理由は首をかしげる点がいくつかあった。
共著なのでなんとも言い難いが、
八幡氏のほかの著書でもちらちら顔を出す、
氏独自の歴史観、
国家観が本書では顕著に見えてくる。
一言では表現しづらいが、
戦後昭和のノリだろうか。
「日の丸○○構想」「○○振興」……八幡氏が在籍していた「官僚たちの夏」時代の通産省の発想か。
官僚が政治家を操作して政策を実現させるというような。
八幡氏は、
後輩の古賀茂明氏による霞が関批判を「制度論としては建設的とは言い難い」と批判しているが、
制度を変えたいというのは、
著者の先輩である堺屋太一氏すら訴えている。
「まずは政治家の質を上げるべきだ」「国家リーダーを作る東大法学部OBが首相にならないと」というが、
どうだろう。
完璧な制度はないというが、
政治家の質なるものは数値で測れるものでもない。
経産省の推進した原発政策の破たんや、
所管である製造業の不振、
そもそもソニーやホンダなど高度成長をけん引した企業は通産省に何か恩恵を受けただろうか。
女婿も含むが、
東大法卒でダメな世襲議員もたくさんいる。


八幡氏の結論は☆2つという感じだが、
緻密な調査に基づいた調査は面白く読めた。
「藩主」たちのお家事情あり華麗なる物語ありで楽しいが、
ステーツマンたちの伝記とは言い難いのが残念だ。
世襲だらけの政治家マップ (廣済堂新書)

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