多様な味わい方が可能な魅力的な作品 !
読む前とは大分異なった読後感を持った。
天才(月)と凡人(六ペンス)との対比の観点を中心にゴーギャンの後半生を追った作品との先入感があったが、
その構造はかなり複雑である。
物語の語り手はモームの分身の老作家で、
ゴーギャン(作中では別名)夫妻とロンドンで知り合った頃からの回顧譚という体裁で綴られている。
その意味では額面通りの進行なのだが、
ゴーギャンが40才にして突然画家に転進する事を思い立った理由とか、
パリを離れてからの空白期間のゴーギャンの暮らしとか、
ゴーギャンの追い求めた物とかについては仄めかしに留め、
ゴーギャンの後半生を描く事を通じて、
作家(芸術家)モームとしての芸術観、
人生観、
幸福観、
女性観などが縦横に披瀝されている印象を受けた。
非常に充実した内容で思わず作品に惹き込まれた。


一方、
明らかにモームは破格の芸術家ゴーギャンを賛美している。
同じ芸術家としての羨望と言っても良い。
読んでいて、
本当にモームがゴーギャンの知己であったかの様な錯覚を覚えた。
このゴーギャンへの賛美とモーム自身の芸術観等が重層的に語られる構造が上述の充実感を産み出していると思う。
そして更に、
それがゴーギャン夫妻や凡庸な画家だが当時の唯一のゴーギャンの理解者であったストループ夫妻を絡めた非情な人間模様の中で描かれている点にモームの力量を改めて感じた。
物語としても非常に面白いのである。
多様な味わい方が可能な魅力的な作品だと思った。
月と六ペンス (光文社古典新訳文庫)

その他の感想

ついに出た!
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普通にイイです
これからの社会科学のあり方を根本から変える可能性がある本である。
アマゾンを信頼して購入したが、がっかり。
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