教育に王道なし、聖域無し

お二人は弁護士とジャーナリストという民間の出身であり、
もともと教育者ではありません。
ですが、
現在の教育界の様々な問題に対して、
一貫したアプローチを取っています。

すなわち、
１．問題の原因が何かを分析し、
２．その問題の原因を解消するための目標を設定し、
３．設定した目標への具体策の策定、
そして、
４．具体策を淡々と実行すること。
これは、
ビジネスであろうが、
政治であろうが、
その他プライベートな問題であろうが、
凡そ人間が直面する問題解決のために当たり前であり、
かつ、
有効なアプローチではないでしょうか。


他のレビュアーの方が書いているように、
本書でお二人が提言しているアイデアや具体策自体は、
非常にシンプルであり、
なぜそんなに難しいのかと、
蚊帳の外からは思ってしまいましたが、
教育委員会、
政治の教育への介入という名目での牽制、
教育界の因習や伝統によって、
現在の教育界がいかに機能不全に陥っているかよくわかりました。
お二人には、
こういった因習や伝統に立ち向かい、
すべきことを愚直に実行する力がおありです。
おそらく、
本書に書いてある内容以上に根深い問題点も多くあるのでしょうし、
最前線で汗をかいているお二人の言葉には非常に説得力があります。


これからのお二人のご活躍を応援すると共に、
将来的には何かお役に立てればと思います。