5歳からの釣り

子供と一緒に防波堤の釣りを始めたいけれど、
何を買ったらいいのか分からない。
そんな人が多いのではないでしょうか。


釣りに不慣で、
まして小さな子供に持たせるとなると、
いきなり高価な釣具に手は出せません。
そこで格安のサビキ釣り・ちょい投げセットから入るのが一般的と思いますが、
前者は確実な釣果が期待できるものの、
針数が多くトラブルに見まわれがちで、
釣り自体がやや単調。
後者は岩場の多いところでは根がかりの心配があり、
何より待ち時間が長く、
小さな子供にはどうしても退屈です。

大人の釣りに子供を付き合わせるのではなく、
子供が見て考え、
自分が主人公として楽しめる釣りは何か？　そう考えて私はヘチ釣り（ミャク釣り・探り釣り・際釣り・テトラ釣り）に行き着きました。


ヘチ釣りは、
仕掛けが錘とハリだけと極めてシンプル。
加えて両軸リールもスピニングリールに比べてトラブルが少なく、
それでいながらサビキに次いで釣果が期待できる釣り方です。
何より、
アタリを求めて歩きまわる釣りなので、
退屈することがなく、
魚が餌に食いつくコツコツという手応えは直感的で、
注意散漫な子供でも見落とすことはありません。
水のきれいな場所ならば、
水中に見える魚を狙って釣ることもでき、
長時間釣りへの興味を持続してくれます。


1年で30回以上の釣行にこの竿を使ってきましたが、
イシダイ・メジナ・メバル・カサゴ・サバ・タナゴ・カワハギ・キス・ハゼ等々、
数々の魚と出会うことができました。
これらは全て6歳児が、
東京湾の防波堤で昼釣りで仕留めたもの。
大人は夜釣りで黒鯛・スズキをねらいましょう。
これまでの最大の獲物は60センチのウツボですが、
これも折れることなく無事釣り上げています（タモ網使用）。