雇う側も、雇われる側も参考になります

法律の説明から実際に起きたケースを紹介しての説明まで、
とてもわかりやすく書かれています。


雇用する側の立場に立った記述になっていますが、
雇用される側が知っておくべきことでもあります。

知っているといないとでは、
就職する際の雇用条件の確認などでも違うと思います。

労働者にとって1番身近な残業代についても詳しく触れられています。


残業代の計算方法なども詳細に紹介されていて、
雇われる側にも大変参考になると思います。

会社側が残業代を過大に支払わないようにするための方策も載せられていますが、
過大な労働時間を労働者に課さないようにするのが1番だということがよくわかります。


雇う側として、
訴えられたときの対応なども詳細に書かれていて参考になります。


私自身は現在は会社を辞め、
自営業ですが将来社員を雇用することもあるかと思います。

その際に会社としてどうあるべきかどのように考えるべきか、
勉強になりました。


私は会社の組織の中で働いていた時、
パワハラ、
セクハラを受けてそれが原因で会社を辞めました。

この本の中にはパワハラ、
セクハラは会社にとって非常に有害であるということが強く述べられています。

パワハラセクハラは、
それを行った本人だけではなく、
会社自体も同等の連帯の責任があり、
損害賠償する責任を負うこと、
また金銭を支払う以上の多大な損害を被ることが書かれています。

これを知っていたら、
私も泣き寝入りをしなかったかもしれません。


会社を守るとともに、
会社が守っていくべき規範が書かれている良書だと思います。

規範を守ることが、
会社を守ることだとわからせてくれます。

現在の世の中では、
ブラック企業とそしりを受ければ経営が立ち行かなくなるのすから、
雇う側も、
雇われる側も一読して損はないと思います。