作品集を読む愉しみについて
 作家作品集の第一、
二巻というものは、
後の円熟した作品群とは別の趣があって興味深い。
もちろん完成度という点では劣るだろう。
しかし若書きゆえにほとばしるエネルギー、
既存の権威に抗い立ち向かっていくその姿勢には好ましいものがある。

 今回初めて本に収められた「十二の微苦笑譚」は解説で今村忠純も書いているように、
後の小説やエッセイの「創作ノート」と化したかのような、
原型(ウル)井上ひさしである。
ここで得られた着想、
題材が、
後の作品でどのように成長、
発展していったのか、
一つ一つ確認する楽しみが、
読書の喜びであろう。

 それにしても、
「モッキンポット」シリーズにしても浅草ストリップもの(「イサムよりよろしく」他)にしても、
そして孤児院もの(「四十一番の少年」ほか)も、
今読んでも古びていない。
可笑しいところはおかしく、
切ない部分は哀しく。
これらに伍する現代作家がどれほどいるか。
若い人たちにも是非手にとってもらいたい。

 そして「まとめて再読する」という愉しみ。
「四十一番の少年」の松尾昌吉が「吉里吉里人」ではユーイチ小松(吉里吉里小学校付属大学教授)となり、
未完の遺作「一週間」では小松修吉と、
ほとんどアナグラムのように変容していく様子を確認しよう。
その原点である「モッキンポット」で主人公は既に「小松はん」と神父に呼ばれていた。

 まとまった一冊の小説論が全くない作家である。
これを機会に読み応えのある論の展開を見たい。
井上ひさし短編中編小説集成 第2巻

その他の感想

続きが気になってもう
普通の店ではありません
他社攻略本と比べるとオススメしづらい
軸は6角ではありません
スネアドラムスタンド TAMA HS30S 用に!
参考までに内部サイズ
すごい迫力ですね。大変気に入りました。
丈が短いかな
喜んでもらえた
他とは似て非なる本
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お似合いでした!
二人暮らしじゃない人も
ブックラック
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戦術書として素晴らしい。
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