本編ありき

世界観やキャラクターは魅力的。

本編とのリンクもまた思わず「おっ」となる。


ただ、
メインで登場するのが作中でも随一の強ファミリア&最強レベルの冒険者とあって危機を危機として認識できない。

予定調和じみた結末にしかならず、
故に本編で感じる熱さは皆無。


また、
この外伝2巻時点でも未だアイズ・ヴァレンシュタインというキャラクターが抱えるものはほとんど明かされておらず、
「何を求めているのか」「何故それを欲するのか」などといった根っこの部分が見えてこないので感情移入という点でも「本編でメインヒロイン的なキャラでありながら謎に包まれた最強クラスの冒険者」であるという前提があってこその描き方しかされていない。


よって、
このシリーズを単体で独立したシリーズとして評価するとその評価は辛くならざるを得ない。