後半はおさまりが悪い。
確かに骨太な作品です。
しかしベースは大量の2次的資料であり(結構問題作もその中には含まれています)、
それを見事に読みこなして、
「経済合理性」という観点から、
政治や軍事も含めたうえで戦前の経済財政史を描き切っています。

ある意味では結論ありきで、
著者のテーゼに合う様々な事実が都合よく集められたという印象を与える作品です。
時折不思議な文脈で登場する非政治経済的な要因への唐突な言及はその証拠かもしれません。
注にも結構意味深で重要な指摘がちりばめられており、
案外そこが揺れ動く著者の本音の部分なのかもしれません。
「円元パー政策」の持つ意味合いは初耳でしたが、
満州や朝鮮の植民地経営が経済的には持ち出しの政策であったことは周知の事実ですし、
日本の軍部の経済音痴ぶりは言うまでもありません。

著者は、
「予算の理解はその時代的な拘束を抜きにしては理解することができない」との名言を述べていますが、
この時代や「あの戦争」も経済財政の側面を超えた多面的な時代の歴史的な拘束への理解せずには、
そのトータルな構図を把握することはできません。
皮肉な言い方をさせていただくと、
著者の説明こそが、
欺瞞的ではないが、
わかりやすいある要因にのみ焦点を絞っており、
日本が置かれた「わかりにくい」構造的な「真因」を捨象していると解釈することも可能です。

この作品は、
直接的な言及はないものの、
相当程度、
現代の政策状況を意識して書かれている作品です。
非伝統的な政策への言及や経済合理性への度重なる言及、
そして国際金融市場(資金調達)への目配りの重要性などの指摘の節々にそれが伺われます。

戦前に経済合理性を無視したのが軍部であれば、
現代では誰がそれに該当するのでしょうか?そして国際金融市場からの調達者ではなく供給者となった日本にとっての経済合理性とはいったいなんなのでしょうか。
そして20世紀前半の半植民地状態ではなく、
むしろ中華帝国への回帰を目指している中国への対応とはどうあるべきなのか?案外今もまた「持たざる国」への岐路に立っているのかもしれません。
「持たざる国」への道 - 「あの戦争」と大日本帝国の破綻 (中公文庫)

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