子育て中、どう接したらよいか、どう叱ったらよいか迷った時に読むとよいです。

全体を通しての優しい語り口調と、
かわいらしいイラストにすらすらと読み進めることができました。


初めの１，２章では日常見かける、
人のお世話をするのが好きな子にそれを負担に思う子など、
具体例を出して「大人タイプ」と「子どもタイプ」という「生まれつき性格」に分け、
それぞれにどう接していくのか、
親の「生まれつき性格」も踏まえて書かれてあります。

同じ叱るでも、
タイプによってこうも感じ方が違うのかと、
はっとさせられました。


さらに生まれつき性格には「目立ちたがり屋」と「隠れたがり屋」、
「長子に向いている子」と「向いてない子」、
「お母さん子」と「お父さん子」などに細かく分けてあり、
自分の子に当てはめてなるほどと思うことができました。
自分や子供がどちらのタイプかは「チェックテスト」が初めにあるので、
すぐにわかるようになっています。


３、
４、
５章では、
年齢別や、
困った場面でのしつけ方、
特に４章では子育てとは何なのか、
が最初に書かれています。
これは普段から心の隅に置いておくと良い言葉であると思いました。
そしてそのために子育てで大事にしたいポイントが５つ上げてあり、
その中の大切な２つ、
「忍耐力」を身につけ、
「自尊感情」を持たせることについて具体的にどうするか、
しっかり書いてあり、
読み応えがあります。

また読みながら自分の子育てを考えるだけでなく、
自分の育てられ方を振り返ることもできました。


まさに子どもタイプの母を思い返して今更ながらに自分が母のどこにイラつき、
反抗していたのか理解できた部分がありました。

育児にかかわる多くの方に読んでいただきたい本であると思います。