プチ鹿島さんのすべてのエッセンスが詰まっている

プチ鹿島さんと初めてお会いした時から、
私は思うことがあるんです。

そう、
彼はハイスパートな文系（大阪芸大出身）的の渦の中で、
メディア史（久米宏が卒業論文のテーマ）という知的しゃべくりへの深淵的考察、
心に師でもある高田文夫さんへの溺愛。
それに加わる彼の歩んできた道のり、
大川工業所属時代の体育会系的、
立ての構造の中でのメキシコ遠征時代。
そのすべての裏側にある精神的支柱が、
「プロレス」であったこと。
彼がどれだけのプロレスを深愛し、
そして裏切られ、
それとても今のプロレス的作法を嘆くことなく体で受け止める。
その知性的アプローチな一面、
その歴史学的プロレス史観が単なる"スポーツ"ではない道のりであった日陰者的不可逆的意思。
この親身一体の攻防の叙情詩。
これは現代日本に対する、
ニック・ボックウィンクル的所作での確信的な挑発であり啓蒙書である。