環境問題に関わる人にとっては必読
(扇情的な題名から想像されるよりも)きちんとした本でした。
著者の立場を受け入れるにしろ受け入れないにしろ、
環境問題に関わる人にとっては、
この本は必読だと思います。


著者はデータを基に現在の環境問題における「定説」がいかにデータに基づいていないかを明らかにしていきます。
しかし著者の狙いは「現状はそれほど悲観的でないから対策を講じる必要は全くない」というものでは"ありません"(それは本文中で著者自身が口を酸っぱくして強調しています)。
著者は「問題の現状をきちんと把握した上で、
最も有効な施策を行うべきだ」と述べています(正論だと思います)。


特に、
私は以下の点でこの本には好感を持ちました。


・データ(ちゃんと元文献をたどれる←これ超重要)に基づいた主張をしている

・推論の際の論理を明示している

・リスクトレードオフ・費用対効果を念頭に措いている

以上の点は環境問題に対して建設的な議論をするためには必須なものです。
この本に書いてあることの全てが正しいとは思いませんが、
以上の点が守られていることにより私たちは共通の土俵で議論/反論をすることができます。
共通の土俵で議論ができるようにすること、
これが大事なことであり、
いままでの環境論議で欠けていたことだと私は思います(データの出所が判らなければ建設的な議論のしようがないし、
リスクトレードオフ・費用対効果という視点がなければ政策オプション間の比較のしようがない)。


個人的には、
私は国の環境政策の末端に関わる身として、
感情的な環境政策により公共のリソース(=税金)がいかに無駄遣いされているのかを目の当たりにしているため、
この本でのアプローチのように「データ」に基づいたきちんとした議論というものがもう少し一般的になればいいのに(というか、
ならなきゃまずいよな)と思いました。


細かい所をみればアラはあるのかもしれませんが、
個人的には、
膨大な資料に当たりこれだけの大著をものにした著者の努力に敬意を表したいと思います。
環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態

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