チャットモンチーは正しい

2014年8月9日16時10分からRock in Japan festivalでチャットモンチーの１年半ぶりのライブが行われたのでした。


ライブ数日前に公式ホームページのデザインが変わり、
新曲2曲が視聴可能となりました。
疾走する曲調と人の一生を見遥かすようなスケールの歌詞「こころとあたま」、
呑気なメロディに悲痛なほどの叫び「いたちごっこ」、
どちらもたいへん心がざわめきました。
キーボードとピアノが全面的に取り入れられていたので「新メンバーは鍵盤奏者なのかな。
それともライブでは全然別のアレンジになるのかな」などと想像してました。
気づかなかったなあ。
ホームページに人差し指と親指をピンと立てた手が４つ載っていて「なぜ全部右手？」とは思ったけど、
新生チャットモンチーは4人ということだったのか。
無意識に新メンバーは女性1人だと思ってました。


ライブの開演時間が近づき、
フェスの会場から参加者のつぶやきが続々と発せられ始め、
私は仕事が手につかなくなりました。
“機材が多い” “きっと新メンバーが入っているはずだ”などなど。
そしてライブが始まりしばらく沈黙ののち「チャットモンチーのドラム、
ハイスタのツネさんが叩いてる！！」と決定的なつぶやきが飛び込んできました。
そうか。
その手があったか。
さらにキーボードも男性で、
シェフのシモリョー。


高橋クミコン先生が脱退したあと、
あるミュージシャンがチャットに「身長2mの黒人ドラマーを入れなよ」と冗談でアドバイスしたらしいけど、
確かに、
失われたものをただ埋めるだけでは、
元の通りにならない。
インパクトも無いし、
常に埋められたメンバーは高橋クミコン先生と比較されたり、
クミコン先生を惜しむネタにされたりする。
だから福岡さんがドラムに転身する、
2人で複数のパートを受け持つというのは、
その時点で、
予想外でありつつ、
最上の回答だったと思います。