一体成形じゃないから引っ張ったらダメ〜！

最初に届いたものは初期不良品で、
Windows ではドライバのインストール中にこけたり、
Macでは全く認識されなかったり。
いずれの場合も接続したPS/2機器に給電されなかったので動くわけもなく。
これは、
販売元に連絡したところ気持ちよく代品をお送り頂けました。
こちらは一発認識で動作も全く問題無し。


価格が価格なので不良品は適当に処分して下さいとのお話を頂いたので腑分けを試みたところ、
一見一体成形に見える信号変換部分が軟質プラのケースで上下から挟んだだけの構造で接着もしていない事から容易に分解出来てしまいました。


要するにケーブルを斜めに引っ張る力が加わるとケース部分が分解する可能性があると言う事ですね。
まあ、
それは使い方に気をつけるとして、
内部を見ると。


変換ICは基盤に樹脂コーティングで固定されており、
パーツはコンデンサ一個。
あとは各ケーブル４本ずつある信号線の半田付け（４×３＝１２ヵ所）のみという超シンプル構造。


なんですが、
そのケーブルをケースの外に引き出すに当たって、
何のストッパーもありません。
つまり、
ケーブルを引っ張る方向に外力が加わると半田付けの部分が直接引っ張られる構造になっています。


中国製はこんなものなのかも知れませんが、
半田付けの手際も決して誉められたものではなく、
器用とは言えない私が自分でやった方が数段マシなレベルですので、
引っ張る事で簡単に接触不良が起きそうです。


「順調に使えていたのに急におかしくなった」という場合、
この半田づけ部分のワレが最も疑われますので、
半田ごての使える方ならケースを開けて（爪を引っかければ素手で開きます）コテを当て直す事で復活する可能性が大です。


なお、
他の方も指摘されていましたが、
本品の外装は日本の常識から考えると厚みが三分の一くらいしかないブリスターパックですので（背面の厚紙も鶴が折れるほどペラペラ）製品を保護する機能は殆どありません。
私の手元に届いたものも郵送中の外力でブリスターのプラが一部割れ落ちていました。