はじめて渋沢栄一という人物を知りました。

以前読んだドラッカー氏の本に、
明治の起業家　渋沢栄一は素晴らしいということが書かれてあって、
いつか彼について調べなきゃあかんなーということ早10年余りｗ
ようやく書店の平積みされている本書を手に、
これならすんなり読めそうだと手に取りました。

けっこう重刷りされているのにレビューが少ないのに驚きました。
いい本ですよ！
渋沢栄一氏の言葉を載せて、
それに解説が加えられている。
よくある手の構成だが、
着目すべきは彼が明治時代を生きた人間であるという点だ。

100年以上前の時代を生きた人間の言葉は今の時代にも通用する好例、
先見の明、
時代を読み解く洞察力、
言葉の端端からそのことがうかがえる。

学者ではない、
彼は500以上もの会社設立に関与した実業家である点も見逃せない。

そして松下幸之助よりもだんぜんおもしろい。
道徳論臭くない、
読みやすい。

おそらくこれは彼が大成した後に語ったであろう名文句だとおもうが、
それを差し引いても一読の価値あり。

渋沢栄一氏は海外からも評価をされた人物なのに、
その書籍があまりにも少ないと感じていたので、
その突破口ときっかけをつくってくれた著者と出版社に感謝したい。

本書は100の言葉となっているが、
それ以外にも伝記とかでもまだまだ書きようはあると思う。

いまジョブズ氏の本が大注目をされているが、
日本人である渋沢栄一氏も負けないくらい、
いやそれ以上の人物だとおもい、
再評価されたし。

『知るより好く、
好くより楽しむ』
いい本です。