グーグル ネット覇者の真実 の感想

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参照データ

タイトルグーグル ネット覇者の真実
発売日2012-08-31
製作者スティーブン・レヴィ
販売元阪急コミュニケーションズ
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

「結局のところグーグルは、成功へのいちばんの近道は世間一般の常識では不可能とされていることを実現してしまうことだという前提で創立された会社なのだ」。

グーグルについての大著。書いたのはIT関連で多数の本を出しており、グーグルで初めてインサイダーとして自由に取材する許可をもらったジャーナリストである。

大変詳しく盛りだくさん。しかも面白い。多数のグーグラー達に会っているし、大物も続々登場する。創業者のペイジとブリンが2人共モンテッソーリ教育という、興味を持ったことを徹底追及する自由を尊重する教育を受けていたことがある点にも注目している。優秀な人材を徹底的に選び抜いて20%ルールで自由を与えOKRで進捗をチェック。独自の企業風土から野心的なイノベーションが次々登場して急成長した背景が見えてくる。

AltaVistaをはじめとする検索エンジン黎明期の様子。ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが画期的なアイディアを抱えて起業した歩み。エリック・シュミットをCEOに迎えて完成したトロイカ体制。飛躍をもたらしたアドワーズ。アプライドセマンティックスの買収から育ったアドセンス。豪華な福利厚生。邪悪になるな。特異な採用プロセス。株式公開までの混乱。自前のファイルシステムと大量の自作のサーバ。工夫を凝らしたデータセンター。クラウドコンピューティング。Gメールに対するビル・ゲイツの反応は印象的だ。

各国への展開。特に中国進出時の苦悩。エスカレートする中国政府の要求。中国からの手の込んだ大規模なハッキングと情報漏えい。それを機会にはじめたセキュリティの強化策。

YouTubeの買収とテコ入れ。グーグルクローム。アンドロイド端末。スティーブ・ジョブスとの敵対。オバマをはじめとする政治家たちと選挙。ロビー活動の開始。独禁法との戦い。Yahoo!との関係。Microsoftとの対立。グーグルマップ、グーグルアース、ストリートビューへの賛否。ダブルクリック買収に伴うクッキーと検索履歴をあわせたリターゲティング広告などのプライバシー情報利用の道と懸念。ブックサーチによって生じた出版会との対決と著作権問題。大企業化の弊害。フェイスブックの成長への焦り。

長ったらしいレビューは書きませんが、この本猛烈に面白いです。
グーグルという会社が世の中を変えようとしている様を肌で感じられる一冊です。

一例ですが、普通、僕らは他人の心の中を覗くことは出来ない。
ところが、インターネットの入り口を押さえているグーグルにはそれが出来る。
人々が何を検索し、その結果に対しどのようにリンクを辿っていくかを分析することで、
なぜその言葉を検索したのかを推測することが出来る。
人々が考えていることが分かるから、その先を作っていくことが出来る。
グーグルだけには、他社からは見えない未来が見えている。

揺るぎない事実だと思っていたことがひっくり返ろうとしているという感覚に、
鳥肌が立つ思いで読みました。

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