行政判例百選1 第6版 (別冊ジュリスト 211) の感想
参照データ
タイトル | 行政判例百選1 第6版 (別冊ジュリスト 211) |
発売日 | 2012-10-19 |
販売元 | 有斐閣 |
JANコード | 9784641115118 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
行政法は近年重要判例が多数出ており改訂された本書が気になるという方も多いと思う。
そこで行政法総論を扱った本書について通読した感想を述べると
解説者の大幅な入れ替えにより問題解決を意識した「使える」解説が付されているものが
5版に比して増えており、取捨選択して読めば、ためになる。
但し、登載判例選択のコンセプトについては変化はなく
憲法で当然学んでいるであろうもの、立法や判例変更により解決され実務的には最早不要なものが
紙幅をとって相当数継続登載されており、やはり冗長な感がある。
アペンディックス形式で端的にまとめて十分であろうと思われるものが二桁単位でナンバリング登載されている。
反面、事案の解決スキルを磨く上で重要とおもわれる下級審のものが
スルーされているか、あるいは解説で簡潔に触れられるにとどまっており
たとえば司法試験論文を念頭に判例を素材として学ぶロースクールの読者ならば
弘文堂ケースブックのほうが有用とおもわれる。
よって本書の読者としては
憲法を深くは学ばず学部で行政法を採る読者であるとか、公務員試験の受験者、
短答知識のベースラインとして最高裁判例をざっと眺めたいロースクール生等が適当である。
個人的には弘文堂ケースブック+重判のほうが思考訓練素材としてはおすすめであるが
本書をサブの判例集として持っておくのも悪くはない。
メインで使うならば憲法百選同様、解説の取捨選択を思い切ることが肝要だろう。
良い解説が増えたのは確かだが、全てではない。
以上より、既に愛用している別の判例集がある読者であれば乗り換える必要もないと考える。
そこで行政法総論を扱った本書について通読した感想を述べると
解説者の大幅な入れ替えにより問題解決を意識した「使える」解説が付されているものが
5版に比して増えており、取捨選択して読めば、ためになる。
但し、登載判例選択のコンセプトについては変化はなく
憲法で当然学んでいるであろうもの、立法や判例変更により解決され実務的には最早不要なものが
紙幅をとって相当数継続登載されており、やはり冗長な感がある。
アペンディックス形式で端的にまとめて十分であろうと思われるものが二桁単位でナンバリング登載されている。
反面、事案の解決スキルを磨く上で重要とおもわれる下級審のものが
スルーされているか、あるいは解説で簡潔に触れられるにとどまっており
たとえば司法試験論文を念頭に判例を素材として学ぶロースクールの読者ならば
弘文堂ケースブックのほうが有用とおもわれる。
よって本書の読者としては
憲法を深くは学ばず学部で行政法を採る読者であるとか、公務員試験の受験者、
短答知識のベースラインとして最高裁判例をざっと眺めたいロースクール生等が適当である。
個人的には弘文堂ケースブック+重判のほうが思考訓練素材としてはおすすめであるが
本書をサブの判例集として持っておくのも悪くはない。
メインで使うならば憲法百選同様、解説の取捨選択を思い切ることが肝要だろう。
良い解説が増えたのは確かだが、全てではない。
以上より、既に愛用している別の判例集がある読者であれば乗り換える必要もないと考える。