株式会社法 第5版 の感想

版を重ね、ついに1,000頁に迫るボリュームになった現代会社法のバイブル。
実務書としても他書の追随を許さない出来栄えですが、相も変わらず、(1)索引の貧弱さ、(2)縦書きスタイルという構成上の欠点が改善されていません。
上記の欠点を承知の上（中ば衝動的に）購入したものの、はしがきを読むと、今後成立する政省令を盛り込んだ補充版の出版が近々ありそうな気配です。

（後の祭りですが）補充版が出るのを待ってから購入した方が良かったかもしれません。

本書は、株式会社法の分野の実務でも学界でも最高の権威を誇る基本書です。
江頭先生は、本書はしがきで、政令・省令が定まったら、すぐに改訂したいという意欲を示しています。
つまり、一年もしないうちに第6版が出る可能性が濃厚ということです。
どうしても、暫定的に本書第5版を買っておかねばならず、金に糸目はつけないという実務家の方などは買ってもいいでしょうが、
改正会社法の政令・省令も含めた全容が明らかになるまで待ってもいいという学生の方などは、もう少し待っていたほうが良さそうです。
6千円を安いとみて第5版を買うか、高いとみて第6版まで待つかは立場によってそれぞれでしょうね。良い買い物を！