リーダーに必要なことはすべて「オーケストラ」で学んだ プロ指揮者の“最強チームマネジメント" の感想
参照データ
タイトル | リーダーに必要なことはすべて「オーケストラ」で学んだ プロ指揮者の“最強チームマネジメント" |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 桜井 優徳 |
販売元 | 日本実業出版社 |
JANコード | 9784534051424 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 経営理論 |
購入者の感想
ドラッカーは情報化社会の組織のリーダーはオペラの総監督やオーケストラの指揮者に似るという。すなわち高度なプロフェッショナル(演奏家)たちを、楽器を演奏しない指揮者がまとめていくというイメージだ。
著者はプロの指揮者として活躍する傍ら、多くの企業で管理者向け研修の講師を務め、現在は早稲田大学MBA講師も務めるなどユニークな経歴を持つ。指揮者の方法論は現代の組織のリーダーシップの方法論に近いという。
音楽好きにはオケの舞台裏を覗くようで非常に楽しい。スコアを読み込むアナリーゼ(分析)、リハーサル、指揮者はリーダーではあるが演奏家とは対等であること、演奏中のトラブル(弦が切れたり楽器が故障したり)の回避、演奏のピークの持って行き方など。
要所要所にはドラッカーやミンツバーグの言葉を引用し、経営論的裏付けも行う。ただし、経営書としては20ページくらいに収まりそうな内容で、やや水増し感がある。
「今後トップの仕事は、私の知る限りもっとも複雑な仕事、すなわちオペラの総監督と似たものとなる。スターがいる。命令はできない。共演の歌手が大勢いて、オーケストラがいる。裏方がいる。そして聴衆がいる。すべて異質の人たちである。しかし総監督には楽譜がある。みなが同じ楽譜を持っている。その楽譜を使い、最高の結果を出す。トップが取り組むべき仕事がこれである。」(ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる)
著者はプロの指揮者として活躍する傍ら、多くの企業で管理者向け研修の講師を務め、現在は早稲田大学MBA講師も務めるなどユニークな経歴を持つ。指揮者の方法論は現代の組織のリーダーシップの方法論に近いという。
音楽好きにはオケの舞台裏を覗くようで非常に楽しい。スコアを読み込むアナリーゼ(分析)、リハーサル、指揮者はリーダーではあるが演奏家とは対等であること、演奏中のトラブル(弦が切れたり楽器が故障したり)の回避、演奏のピークの持って行き方など。
要所要所にはドラッカーやミンツバーグの言葉を引用し、経営論的裏付けも行う。ただし、経営書としては20ページくらいに収まりそうな内容で、やや水増し感がある。
「今後トップの仕事は、私の知る限りもっとも複雑な仕事、すなわちオペラの総監督と似たものとなる。スターがいる。命令はできない。共演の歌手が大勢いて、オーケストラがいる。裏方がいる。そして聴衆がいる。すべて異質の人たちである。しかし総監督には楽譜がある。みなが同じ楽譜を持っている。その楽譜を使い、最高の結果を出す。トップが取り組むべき仕事がこれである。」(ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる)