月刊少女野崎くん 第1巻【 イベント優先販売申込券 】 [Blu-ray] の感想

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「月刊少女野崎くん」はあまり注目されていないようだが、２０１４夏アニメの中で、私がもっとも楽しみに観ているアニメである。
原作の面白さは言うまでもないであろう。無骨で大ボケの少女マンガ家・野崎くんと、ツッコミ役の千代ちゃん、そしてイケメンのくせに少女マンガの主人公的な繊細さをもつみこりんを中心とするコメディ。アニメは、原作のノリやテイストをよく活かしており、原作のファンも安心してみられる楽しいアニメになっている。

しかし、何といってもブルーレイ購入の決め手となったのは、千代ちゃんの可愛さである。
千代ちゃんは胸もペッタンコだし、パンチラや水着など性的なアピール表現も皆無である。美術部で絵はうまいが、その他はとりたてて特徴はなく、特殊能力があるわけでもない。にもかかわらず、メチャクチャ可愛いのである。
的確なツッコミと七変化する表情。周りの変人たちに振り回されながら、つい一生懸命になってしまうマジメさ。野崎くんひとすじの一途さ。そして、野崎くんに寄り添うときの、あの嬉しそうな笑顔。すべてが激カワなのである。声優の小澤亜李さんの、ちょっとハスキーがかった声もたまらない。

巨乳・パンチラ・水着・ツンデレ全盛の萌えアニメの世界にあって、千代ちゃんは、そうしたものとは無縁の、どこかなつかしい正統派少女マンガ的な可愛さを体現しているように思う。ぜひお勧めしたい夏アニメである。

ひょんなことからヒロインの佐倉千代が、人気少女マンガ家である無骨で朴念仁の男子高校生、野崎梅太郎のアシスタントをする羽目になるというお話。

本作品の最大の売りは、佐倉千代の存在が非常に可愛く描かれている点に尽きる。
昨今の人気ヒロインにはツンデレ、ヤンデレとっいた要素が少なからずとも存在するのが定番なのだが、彼女にはそれを感じさせるようことが一切無い。
かと言って、内気でか弱さ全開のヒロインってわけでもない。

野崎君に一緒に下校しないかと誘われた際の嬉しさ余っての万歳リアクション。
彼に対する尊敬の眼差しと彼の傍にいるときの嬉しそうな笑顔。
状況に応じて的確なツッコミを入れたり、空気を察して相手をフォローしたり、時には自らがボケ役に回ることもある器用さ。
リアクションに応じて瞬時に変わる多彩な表情。

どれをとっても一級品の嫌味のない可愛さで満ち溢れている。
性格的にも非常に良い子としか言いようが無く、ここまで老若男女に愛されるようなヒロイン像も、今となっては極めて稀少ではなかろうか。
そんな彼女を演じている小澤亜李さんの演技も、千代役にぴったりとはまっており、とても好感が持てます。

あと、千代と同じく、梅太郎のアシスタントをしている御子柴の存在も憎めないですし、面白いですね。
イケメンで女の子に人気があり、一見プレイボーイに装ってはいるが、実は女の子と話すのが苦手なほどシャイで、ギャルゲーでしか女の子とうまくコミュニ
ケーションを取れないという残念っぷりも、本作品を楽しむ上で見逃せない要素の一つとなっています。

原作が4コマ漫画だけあって、劇中では話がテンポよくスムーズに展開しており、非常に観やすいです。
作画も非常に丁寧で、中でも千代ちゃんの作画は特に気合が入っているご様子。
今期深夜アニメでは、一番のお薦め作品である。

物語は千代と梅太郎のラブコメ路線で進むと思われるが、展開によっては御子柴も交えた三角関係になったりするのだろうか？